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大さっぱにまとめるとこのような流れでやるのがクレンジングです。
洗顔が主に『水溶性の汚れ』を落とす目的でされるのに対して、クレンジングは『油溶性の汚れ』を落とす目的で行われます。
だから、クレンジングはメイク汚れを落とすことを目的として行うことが多いです。
しかし、たとえばすっぴんクレンジングなんて言葉もあるように、毛穴の油汚れをキレイに洗い流すためにメイクをしていなくてもクレンジングをしたりもします。
クレンジング≠メイクオフなので、この点が結構イメージとズレると思います。
メイクオフのためにクレンジングを行うというのは正しいのですが、それだけだと思っていると視野が狭くなります。
クレンジングは油汚れを落とすものと考えておけば、とりあえずはOKです。
なので、洗顔とクレンジングは片方ずつだとまさに片手落ちで、両方セットになって汚れをキレイにできると覚えておけば間違いありません。
洗顔/
必要なくなった古い角質や余分な皮脂、ホコリなどを洗い流す。
クレンジング/
メイクや毛穴に詰まった角栓など脂性の汚れを溶かし流す。
【関連記事】
洗顔の正しいやり方の記事です。
この記事は……
クレンジングのやり方を詳しく知りたい方
におすすめの記事となっています。
まずは、いま市販されている主なクレンジング剤の種類について簡単に解説しておきます。
基本的には……
洗浄力が高い≒肌負担が大きい
と思ってOKです。
低刺激で敏感肌の方にも合うものが多いです。洗浄力は弱目だけど、そのぶんやさしい洗い上がりに。
保湿力も高めなものが多い。
クッションも効いていてすべりもいい。油性成分がある程度のメイクを落としてくれますが、リップやアイライナーなどには厳し目。
ナチュラルメイクの方には、肌負担も低めなのでおすすめできます。
肌なじみが良く伸ばしやすい。
水性と油性があり、水性はオイルフリーでまつエクをしていても使えます。油性の方は油分が含まれており、一般的には水性よりも洗浄力があがりますがそのぶんやはり肌負担も高くなります。
洗浄力も高く、さっぱりとした使用感。オイルフリーのものが多く、まつエクの方向き。
ただ、高い洗浄力とリキッドを含ませるコットンによる肌摩擦が結構な肌負担を強います。
体温ですぐ溶けてオイル状になります。洗浄力と保湿力が高い傾向があります。
よくマッサージができるという言葉がついてきますが、長時間クレンジング剤をお肌にのせておくことはおすすめしません。必要以上にお肌の油分をもっていかれます。
なので、書かれているとおりマッサージにも使えるのは間違いないのですが、適度に手早く行うのがコツです。
現状ではいろんな意味で一番『強い』タイプのクレンジングです。
メイク汚れも皮脂汚れもしっかりと溶かし出せます。
しかし、それは油分と界面活性剤の量が多いということにほかならず、肌への負担はとても大きくなります。
でも、ウォータープルーフなどの落ちにくいメイクもしっかり落とせるので、効果と肌ダメージをしっかり天秤にかけながら使うのが正しい使い方になります。
旅行先・出張先などに持っていくときに便利なのがこのタイプです。
洗浄力も高いものが多く、多くの場合では洗浄力不足で不満を感じることはないと思います。
しかし、界面活性剤がたくさん配合されていたり、シートと肌の物理的な摩擦が肌ダメージとなるので、日常使い向きとは個人的には思いません。
クレンジングが先です。
クレンジングと洗顔はワンセット。そして、クレンジングが先と覚えておきましょう。
最初にメイク汚れや毛穴の皮脂汚れをしっかりと溶かしだして、それから洗顔をします。
すっぴんクレンジングとは……
メイクをしていない日にクレンジングをすること
です。
これがなぜいいのかというと『毛穴の皮脂汚れを溜めずに洗い流せるから』です。
もちろん、クレンジングは強力なので長時間クレンジング剤を肌に接触させ続けたり、必要以上に1日何回もクレンジングをするのはNGです。
そんなことをしたら必要な油まで洗い流してしまいます。
でも、顔が油っぽい感じの日などはたとえメイクをしていなくともクレンジングをするべきです。これは毛穴のケアに必要なことです。
自分自身で分泌する油よごれだけでなく、外出時につく排気ガスなどに含まれる油よごれ、料理でつく油よごれなどなどあらゆる油よごれをきれいにしてくれるので、すっぴんでもクレンジングはした方がお肌には良いのです。
ひとにより差はあると思いますが、お肌が大丈夫そうならば朝は洗顔だけ、夜は洗顔とクレンジングのセットなどで行うといいと思いますよ。
クレンジングと洗顔はワンセットでスキンケアの土台です。
あらゆるスキンケアは、キレイにした肌の上に施すことでより効果が期待できるようになります。
草がぼうぼうに生えて石ころだらけの畑にどれだけ肥料をまいても良い作物が育たないのと同じことです。
【関連記事】
角栓の除去に関する記事です。
正しいクレンジングのやり方をご説明します。
クレンジングをいつやったらいいのかというのはひとそれぞれだと思います。
でも、私は……
夜に洗顔とセットで毎日1回
をおすすめします。
お肌が許せばクレンジングは毎日の方がいいと思いますし、かといってやりすぎも良くない。
ということで、1日1回やるならば、どうせなら寝る前にキレイにしてさっぱりした方が気持ちいいよねという理由です。
これは結構重要なので覚えておいてください。
おおよそ1分くらいまでを目安にしてください。ふつうなら30秒ぐらいで十分OKなはずです。
長くやりすぎると、お肌に残したい油分まで溶かしだして洗い流してしまって、逆にお肌に悪いことに……。
マッサージなどもできると言っているものだとマッサージ込みの目安がかならず公式ページや説明書きに書かれていると思いますので、そちらを参考にしてください。
何も書かれていなければ、長くても1分までと覚えておきましょう。
もうこれは具体的な動画を見た方がはやいでしょう。
私もいつも勉強させていただいている友利新先生がクレンジング動画をyoutubeにアップされていますので、それをご紹介しておきます。
皮膚科の専門医の友利先生が具体的に詳細な説明をしながら1つ1つのステップを解説しているので、これを見ればどうしてそうなのかまでバッチリわかります!
全体的な流れは……
①ポイントメイクの除去
②クレンジング剤はたっぷり!順番は皮脂の多い場所から!
(Tゾーン⇒頬⇒目元)
③ごしごしはNG
となっています。
クレンジングの実演は4:57~です。
上記7つに気をつけてください。
それぞれをもう少しだけ詳しく解説します。
クレンジング剤の量が足りなすぎると油よごれを十分に溶かしだせなかったり、指との摩擦が大きくなりすぎてお肌を傷めてしまったりします。
なので、製品ごとに説明されている『適量』をきちんと守って使うようにしてください。
ケチりすぎると、本来の製品の効果を得られずに逆にもったいないことになります。
ゴシゴシNG。
これはもう絶対なのでかならずやさしく指の腹を滑らすように、クレンジング剤を塗り広げるだけにしてください。
ゴシゴシしなくても油汚れはクレンジング剤に溶け出ますし、ゴシゴシやったら摩擦で確実にお肌を痛めます。
少しでも汚れを溶け出さそうと、必要以上の時間クレンジング剤を肌の上に乗せたままにするのはやめましょう。
お肌に残したい油分までクレンジング剤に溶け出してお肌にとって逆効果に。
何も特別な説明がなければ長くても1分まで、通常は30秒を目安にクレンジングを終えます。
冷たい水だと毛穴が締まってしまって毛穴の奥の汚れを溶かしだせなくなりますし、熱すぎるお湯だとお肌を傷めたり、残したい油まで溶かしだしたりしてしまいます。
一般的には30~32℃程度のぬるま湯が推奨されています。
数字で言われても……という方は、『もにょんとほんのり温かみを感じる程度』のぬるま湯ですすいでください。
手で触れて熱く感じるようでは熱すぎるし、冷たいと感じるならばそれは冷たすぎます。
人の体温が36~37℃の間なので、それを参考に『もにょんとほんのり』です。
すすぎ残しがあると、界面活性剤で肌を傷めてしまったり、汚れが蓄積してしまったり、洗い残したクレンジングが油分を溶かし続けてお肌の潤いを奪い続けたりします。
そして、言葉を選ばなければやっぱり汚いです。
だから、たっぷりのぬるま湯でしっかりと洗い流しましょう。
これは主にオイルクレンジングの話になりますが、水と油は混ざりません。
なので、オイル状態のものを水で洗い流そうとしても十分に落ちなかったりします。
そこで行うのが『乳化』という作業です。
乳化はエマルジョンとも言い、水と油のように本来混ざりあわない層同士を一時的に混ぜ合わせて均一化した状態のことを言います。
ちょっと難しいですね。
要は……
クレンジング剤を顔に塗り広げてすすぐ前の状態で、手を水で濡らしてその濡れた状態の手でそっと顔に水を『乗せ』ます。
すると、それまでのクレンジング剤の状態と変わって、少し白濁すると思います。
これが乳化した状態です。
この状態だと、油よりもずっとスっとぬるま湯で洗い流されてくれます。
この乳化の作業をすると、すすいだ後のさっぱり感が全然違いますよ。
お肌にもよいです。
洗顔同様、清潔なタオルを使ってください。
皮脂や水がついたタオルは雑菌がわく最良の状態になっています。
なので、前回使用したままのタオルとかは目には見えませんが雑菌がしっかりと繁殖しています。
そういったタオルを使うことは、顔に雑菌を押し当てて毛穴に詰め込んでいるのと同様の行為です。
お肌のことを考えるならば、清潔なタオルを使うことも重要な要素になってきます。
それに、洗ってしっかりと乾かしたタオルは使用後の爽快感がやっぱり違いますよ。
なので、タオルは注目してほしい項目の1つです。